家具には量産できるものと量産できないものとがあることをご存じですか?
桐タンスの他に削り直しのできる家具があることをご存じですか?
このテーブルは高樹齢の天然木を使用しています。
ご存じのように年輪は一年に1本だけ増えます。
そして天板面では年輪が木目になります。
ゆっくりじっくりと育った天然木の木目は非常に細かく美しくさえ思えます。
高樹齢の天然木の特長は流れるような美しい木目にあります。
100年も200年も生きた貴重な木でつくるのだから木の声に耳を澄ませながら大切にカタチにしたい。
家具になっても木が呼吸をして生き続けられるようにしたい。
そんな木の息づかいを感じながら使うほどに愛着を感じる自然志向の家具。
それは経年変化を楽しみながら長く使うことのできるアンティーク家具への出発点です。
家族の歴史を刻み込んだ家具を次の世代に残せたらどんなに素敵でしょうか。
空間工房は温故知新の技と心を大切にしたいと思っています。
「良いものは子供が大きくなってからでないと・・・」
ご安心ください。
このテーブルは傷が付いても工場で削り直すことができます。
だからお子さまのいるご家庭でも安心してお使い頂けます。
このテーブルは歴史や味わいが刻み込まれながら様変わりが楽しめます。
子供の頃に印した柱の傷を大人になって見た時の感動に似た感覚を将来子供たちがこのテーブルに感じてくれたら・・・。
削り直しなどのアフターメンテナンスも空間工房にご相談ください。
「脚部について」
脚周りにもこだわりがあります。
天板に目がいって脚周りのことはついつい忘れがちのようです。
テーブルは天板と脚部で構成されています。
脚部は耐荷重を支える強度や耐久性、更には安定性も必要です。
このテーブルの脚部は幕板付4本脚タイプと角1本柱4本脚タイプのどちらかをお選び頂けます。
どちらの脚タイプもビスでの脱着式になっっていますので搬出入や移動の際には脚部を取り外して天板と脚部を個々に持ち運ぶことによって階段や狭いドアでも搬出入することが可能です。
●幕板付4本脚タイプ
テーブルの脚と脚の間に幕板(まくいた)と呼ばれる板があります。
幕板は製作の段階で天板に固定されています。
そして脚は幕板と幕板の角の外側に幕板の内側からビスで取り付けます。
家の構造に例えるなら天板が屋根だとすると四隅の脚は柱、幕板は梁(はり)です。
柱と梁で屋根を支える構造の幕板付4本脚タイプは優れた強度と耐久性、更には見た目のシンプルさも演出してくれます。
●角1本柱4本脚タイプ
この新しい1本脚タイプの構造は、まず天板の下側(裏側)に十文字に4本の無垢材の板を取り付けます。
この無垢材の板は天板を支えるアーム(腕)の役目をしています。
つまり幕板付4本脚タイプの幕板と同様の役目です。
その十文字の4本のアームの中心に太い1本の角柱を取り付けます。
そしてその角柱にアームと同様に4本の脚を取り付けます。
つまり床には4本の脚で接地することとなります。
そのため従来型の1本脚に比べて安定性は格段に良くなりました。
しかし従来型の1本脚に比べて格段に良くなった安定性ですが、脚の構造上の関係から幕板付4本脚タイプと比べると多少劣るようです。
でも脚と脚の間を固定する幕板(まくいた)が無いために天板下の高さや足下の広さが感じられるようになったことが特長です。
脚角1本柱4本脚タイプは直径150cmの製作はお受けできません。
ご了承下さい。
【幅矧ぎ通し材(はばはぎとおし材)について】
数枚の一枚板を奥行きの方向に矧いでいく高度な製法です。
例えば幅150cmで奥行き90cmの長方形天板を幅矧ぎ通し材で製作する場合は、長さ150cmの一枚板を数枚矧ぎます。
集成材に比べて一枚一枚の板が大きいために木目もはっきり分かるので木の温もり感や自然な質感に溢れています。
【集成材について】
木を小さく切断してつなぎ合わせたものです。
家具の材料として使用する木はある程度の太さ(直径)が必要ですが、なかにはその太さに短期間で育つ元気の良い木もあります。
それはゴムの木とも呼ばれるラバーウッド材を代表とする温度や湿度が高い南洋地域の木です。
若くして太くなる元気な木は反ったり歪んだりしやすいために、その多くは細かく切られ接着剤でつなぎ合わされて集成材にします。
なかには南洋材以外の場合もあります。
丸テーブル、円形テーブル、丸卓、円卓、ラウンドテーブル・・・、あなたは丸いテーブルにどのようなイメージをお持ちですか?
突然このようなことをお尋ねするのは、ダイニングテーブルをお選びになる際に円形を考えていないお客様が多いと感じているからです。
もったいない!
「円形ダイニングテーブルはスペースをとるから」と言いながら長方形ダイニングテーブルをすすめている場面を家具屋さんなどで見かけることがあります。
本当に円形のダイニングテーブルはスペースをとってしまうのでしょうか?
ダイニングテーブルを置くスペースは四角形でお考えの場合が多いようです。
その四角形のスペースに円形テーブルを置くと収まりが悪く思えてしまうのでしょうか?
私から簡単な質問をさせて頂きます。
日の丸みたいな感じに長方形の真ん中に丸を書いてください。
それでは始めます。
真ん中に書いた丸は円形テーブルを上から見た平面図だと思ってください。
ではこの円形テーブルに4脚のチェアを書き足してください。
あなたはどの位置に書きましたでしょうか?
弊社ショールームで同様の質問をさせて頂くことがあります。
するとほとんどのお答えは時計の12時、3時、6時、9時の位置です。
あなたのお答えは?
このお答えと同じお客様はすごくきっちりとした性格だと思います。
時計の3時と9時位置のチェアはスペース的に問題ないようですが、12時と6時位置のチェアの後ろ側のスペースが足りないように見えます。
このままでは丸いテーブルはスペースをとってしまうように思えます。
では、ここで空間工房からのご提案です。
チェアを時計の2時、5時、8時、11時の位置に置いてみてください。
先ほどとは見た目にまるで変わりました。
これは視覚的なゲームのつもりで質問したのではありません。
ダイニングテーブルをお選びの際はテーブルの長い側のサイズで考えるお客様が多いようです。
そのため長すぎないサイズの長方形テーブルをご希望になるようです。
しかし実際にご使用になる際にはチェアを出し入れすることも忘れてはいけない大切なポイントです。
チェアに座るときはチェアを後ろにひいて腰掛けてからテーブルに寄せます。
このとき、テーブルの縁から座ったチェアの背もたれの後ろ側までは約50cmのスペースを必要とします。
チェアはテーブルに向き合っていますので両側を合わせれば約100cmが必要です。
実際に必要となるレイアウトスペースはチェアの可動スペース約100cmにテーブルの奥行サイズを加算したサイズになります。
例えば上の画像のような幅(W)150cm、奥行(D)90cmのダイニングテーブルを例にします。
実際のレイアウトスペースの幅(図中A)はテーブルサイズの150cmです。
しかしチェアの可動サイズを加算する必要のある奥行(図中B)側のレイアウトサイズは90cm+約100cm=約190cmになります。
つまり、奥行(D)が約90cmのダイニングテーブルの場合に幅(W)約190cm以下のサイズでは奥行側のほうに広いスペースが必要になります。
ダイニングテーブルをお選びになる際、配置をお考えになる際には、実際に使いこなすためのレイアウトスペースのことを忘れないで下さい。
とても大切なことです。
「円形ダイニングテーブルのレイアウトスペース」
例えば、直径150cmの円形ダイニングテーブルの場合・・・
実際にチェアを使いこなすためにテーブルの縁からチェアの背もたれ後ろ側までの距離を各チェアとも約50cmとします。
●一般的なレイアウト
時計の12時、3時、6時、9時の位置、つまり壁を背にした位置にチェアを置きます。
このレイアウトの場合には図中のAとBの距離は同じです。
AとBのそれぞれの距離は 50cm+150cm+50cm=約250cmになります。
●空間工房のおすすめレイアウト
時計の2時、5時、8時、11時の位置、つまりお部屋の対角線の位置にチェアを置きます。
このレイアウトの場合、図中のAの距離は先ほどと同じ 50cm+150cm+50cm=約250cmです。
しかし図中Bの距離は 250cm÷2=125cm、125cm÷1.4142(√2)=86.68cm、86.68cmx2=約174cmになります。
多少の誤差はあると思いますが、空間工房のおすすめレイアウトにするだけで約70cmもコンパクトに置くことができました。
下の画像は幅(W)150cm奥行(D)90cmの長方形ダイニングテーブルの画像に直径150cmの円を書き足してみました。
あまり変わらないレイアウトスペースで使うことができそうです。
いかがでしたでしょうか。
ちなみに上の図の長方形スペース(木目柄の茶色の部分)は横360cm、縦270cm、つまり6帖スペースです。
6帖の短い側は4.5帖と同じサイズなので想像以上にコンパクトなスペースでお使い頂けます。